ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー(Sugisaki)

[鷹小屋製作の留意点]


1)屋根
  天窓を作るか、屋根半分をナイロン・ネットにして、鳥が日光や雨を上方から受けられるようにする。

2)天井
  小さめの小屋であれば、天井にはネットを張り、鳥が驚いて急飛翔しても頭を打たないようにする。

3)床
  床面は斜め製作し、水がはけるようにする。
  床面には子砂利を敷き、鳥と地面との直接の接触を避けるようにする。
  小屋内にミミズや昆虫が入り込まないように、子砂利の下に目の細かいネットなどを敷く。

4)色
  内装は落ち着いたアースカラーにし、外装は、熱を吸収しない明るい色にする。

5)パーチ
  パーチには人工芝をはる。
  鳥の両翼・尾羽を傷めないように、パーチは両端が壁に接していない方が望ましい。
  小屋の高所と、留め飼いできる高さと、餌を受ける高さにパーチがあるとよい。

6)水盤(バス)
  飼い主が小屋に入らなくとも外側から水を交換できるように工夫して作ると良い。

7)フード・シューター
  自立促進、餌鳴き防止・修正のため、鳥に飼い主による給餌の様子が鳥に見えないようにフード・シューターを備え付ける。

8)方向
  夏の強い日差しを避けたり、冬の北風を避けるために、前面を「南東」の方向へ向けて製作すると良い。

9)通気
  小屋の上部と下部に通気口があることが望ましい。

10)縦格子
  鳥が尾羽を傷めたり、足を痛めないように、前面や窓に「縦格子」を備え付ける。
  
11)入口
  入口は小屋に向かって右側に設置することが望ましい。飼い主が小屋に入ったときに、向きを変えずに左手に鷹をとることができるからである。

12)インテリア
  壁には、無闇に鳥がしがみつかないように凸面部を作らない。
  小屋内に大きな石(ロック)を入れてやると、爪を研いだり嘴を研いだりするようである。

13)小屋の地面に敷く素材について
@小砂利、玉砂利
 鳥の体内にも入りにくく、ある程度の衛生性が維持できる。
A砂
 あまり望ましくない。
 細菌などが容易に体内に入る可能性があります。
 アラブなどでは砂を利用していますが、あの地方の砂ですから滅菌状態と考えられる。
B土
 全く望ましくない。
 あらゆるウイルス、細菌、原虫、寄生虫などが土と共に体内に入ってしまう可能性がある。