ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー(Sugisaki)

[フードの種類と特徴]

 フードには、世界中に様々なパターンがある。そのパターンは、その地域で使われている種類の鳥の頭型に合っているものである。しかし、最近では、フードメイカーによるパターンの開発が進み、どんなパターンでも各種の鳥に合う良いものが製作されている。


 1)アングロ・インディアン・フード
 自作可能なフードで少々サイズが合わなくとも微調整が可能である。自作できるようになることをお勧めする。
 あまり耐久性がない、形状維持が困難など欠点もあるが、最近では良質のコーティング剤、裏地剤が入手可能である。
 ハヤブサ、ワシ類に適している。

 2)ダッチ・フード
 フード・ブロック(フード・モールド)という頭型を使って、擦り固めて作ったもので、耐久性や形状維持、装飾性に優れている。しかし、サイズが少しでも合わないと鳥へのフィット感がない。自作は少々技術習得が必要である。
 ハヤブサ類に適している。

 3)アラブ・フード
 他のフードに比べて、製作は難しく、良質のアラブフードは入手困難である。ブレイスの部分がアコーディオン型になっていて、ブレーシング・ショック(ブレイスを引く時の衝撃)が少ないため、見直している。
 セイカーハヤブサ、ハイタカ属に適している。

 4)ニック・フォックス・パターン・フード
パターン(型紙)は異なるがダッチ・フードに似ている。
 このフードの利点は、ワンピース・パターンで、縫う長さもダッチフードに比べて短く、製作にはフード・ブロックを使用しなければならないが比較的容易である。 また、下方エッジに「継ぎ目」が無くダッチフードより更に耐久性に優れている。
 装飾性の工夫ができれば、ダッチフードを凌ぐパターンと言える。

 5)カザフ・フード
  主にイヌワシ用で、「ブレイス」がないフード、 獲物が出た直後にフードが即座に外せるようになっている。