ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー( Sugisaki )
[インピング(接ぎ羽)法と材料]
●インピング方法
1)羽軸に棒状のものを入れる方法
*羽を根元で接ぐ場合
*羽を途中で接ぐ場合
2)羽軸に羽軸を入れる方法
*羽を根元で接ぐ場合
3)羽軸と羽軸をストロー状のもの(羽軸など)で被せて接合する方法
*羽を根元で接ぐ場合
4)折れ曲がった羽軸の上に、切り取った別の羽軸を貼り付ける方法
*羽を途中で接ぐ場合
*羽を先端近くで接ぐ場合
*ルーターヤスリなどを使い表面を削って、接着面の接着剤が剥がれ
にくくすると良い。
●インピングに使用する芯材料
1)三角針、針、ヘアピン
2)カーボン
3)竹
4)羽軸
●竹を芯に使うインピングの手順
1)鳥に接ぐための羽(A)を作成する。
@「接ぐ羽(A)」をカットする。
*(B)に合わせて「斜めにカット」すると羽の回転を回避できる。
*羽の長さは、他方の翼の長さを参考にする。
*羽軸の中をドリルで削り取り、竹串が入るようにする。
A「接ぐ羽(A)」に差し込む竹串を適当な長さ・太さに削る。
B2つにカットした羽軸の両側に削った竹串を差し込んでみる。
*竹串を無理に押し込むと羽軸は割けてしまうので注意を要する。
基本的には竹串を押し込まないのが良い。
C竹串の長さ・太さが適切であれば、竹串を接着剤で「接ぐ羽(A)」に接合する。
2)鳥をキャスティング・ジャケットなどで保定する。
3)「接ぐ羽(A)」の長さに合わせて、「接がれる羽(B)」をカットする。
*(A)に合わせて斜めにカットすると羽の回転を回避できる。
*羽軸の中をドリルで削り取り、竹串が入るようにする。
4)接着剤で「接ぐ羽(A)」と「接がれる羽(B)」を接合する。
●注意事項
1)尾羽、次列風切羽の接ぎ羽は比較的容易にできるが、初列風切羽の場合、注意を要する。
@長さ
*他方の翼の羽の長さを考にする。
A羽軸のカーブ
*曲線部分を割けて、直線部分で羽軸を接ぐ。
B隣の羽との重なり、かみ合わせ
*接着剤が固まる前に翼を閉じてみる。
2)尾羽の接ぐ場合、伏衣、キャスティング・ジャケットを使用すれば一人でも作業可能であるが、
初列・次列風切羽の場合、2人以上の助手が必要である。UAEでは、麻酔を吸入させて、
鳥を睡眠状態にして、接ぎ羽を行っている。