ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー( Sugisaki )

[インプリントの様態について]


●クレイシ(託児所)・インプリント
   孵卵器で生まれた複数の雛をいっしょに、ハンド・レアードすること。
   このインプリントは、「人間=餌の連合」が築かれ、「餌鳴き」が出てしまう。
   同胞とのライバル意識が育つため、パーチの上でも、フィスト上でも「マントリング(羽襖、羽杖)」をする鳥になる。
   給餌者である人間に対して、「性的インプリント」が起こるので自然繁殖は困難である。
   給餌時間以外でも人間と過ごす時間がなければ、人間に対して「アグレッション(攻撃性)」が生起する。

●フード・インプリント
   餌を与えるときだけ人間が姿を現し、給餌を行う劣悪なインプリント状態。
   餌を持つ人間の刺激を受けて、「餌鳴き」をするが、人間にはあまり馴化していないので、人間に対して「アグレッション(攻撃性)」を生起する。
   給餌者である人間に対して、「性的インプリント」が起こるので自然繁殖は不可能である。

●デュアル(2重)・インプリント
   人間に良く馴れた親鳥を使って雛に給餌させ、給餌時間以外の時に人間が雛と過ごし、人間に馴化させる。
   給餌時間には人間は小屋の中には入らない。
   「人間=餌の連合」が起こらないため、人間に対して「餌鳴き」も「アグレッション」も生起しない。
   給餌者である親鳥と同じ種に「性的インプリント」が起こるので、後に「自然繁殖」が可能である。
 
●ソーシャブル・インプリント
   人間は雛に餌を与えるだけでなく、人間とほぼ全ての時間を共に過ごし、コンパニオンシップを築く。
   餌に関しては、雛には不自由させず、十分に与えておくので、「餌鳴き」は生起しない。
   フライト・トレーニングも高い体重で行うことができる。
   このインプリント・バードは「自然繁殖」は望めないが、人間への「性的インプリント」が起こるので「人工繁殖(AI)」に適している。
   このインプリントには、かなりの手間がかかり、中途半端に行うと「フード・インプリント」になってしまう。