ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー(Sugisaki)
[インプリントの意味と攻撃性]
Q:インプリンティングを行った鳥が、換羽中、小屋の中で放置されると攻撃的(野性的?)になるのはなぜか?
インプリンティングで達成されるものは、以下の「認識」である。
@親の認識
A兄弟の認識
B性対象の認識
C生息環境の認識
上記「認識」がインプリンティングによって達成されたとしても、攻撃性は個体保存のためにあるものであるので、親や兄弟、性対象へ向けられることもある。それは育雛者(プリンター)が人間であっても同じ事である。つまり、インプリンティングは仲間・生育環境を認識することであるが、猛禽類は個体保存のために仲間への攻撃性をも持ち備えている。
育雛中は、個体保存のために給餌者への絶対的依存がなされるが、換羽中、小屋に放たれた鳥は、育雛者への依存心を自立心へと変えていく。自立心を獲得した鳥は、個体保存を自分で達成しようとして、訓練者に対しても攻撃的になる。