ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー(Sugisaki)

[アグレッションの強いインプリントバードのハード・アグレッション除去法]

アグレッションを2種に分類し考える。

 @防衛的攻撃性
 A捕食的攻撃性


@の攻撃性は「レスポンデント条件付け」で解消し、Aの攻撃性は上手く「活用」する。

1)まず換羽明けのインプリント・バードに接近して、ルアーを提示し獲らせる。(そのときルアーを獲らなければ、次の日まで絶食させる。)ルアーを獲ったならば、ルアーラインを固定し、訓練者の近くで餌を食させる。餌の量は徐々に減らし、ルアー・アプローチを繰り返す。このルアー・アプローチによって、鳥は訓練者の接近を許容するようになる。逆制止(訓練者へ恐怖反射をルアーへの好反射で制止)、レスポンデント条件付け:拮抗条件付け(訓練者の接近状態=餌獲得)が成立する。

2)訓練者の接近を許容させることに成功したら、ルアーごと据え上げ拳上でルアーの餌を食させる。このアプローチを繰り返すことによって、拳上で餌を食すことを許容するようになる。許容しないようであれば、体重減を行う。

3)訓練者の接近を許容し、ルアーの据え上げを達成できたら、餌を入れた餌合子を使って鳥をパーチから拳上へとステップアップさせる。これを繰り返す。アグレッションは訓練者に対する防衛性の解消(安心感の獲得)と共にに薄れ、拳上で餌を平静に食すようになる。