ファルコノイド・ファルコンリー・スクール(Sugisaki)
[換羽中のインプリント・バードの管理の様態]
●小屋に放し、給餌を「フード・プロバイダー(給餌器)」を使って行う。
鳥はフード・プロバイダー(給餌器)によって給餌されるので、小屋内でセルフ・ハンティングを行い、自立心を維持・獲得する。換羽明けに訓練者に対して恐怖攻撃性(防衛的攻撃性)を示すが、リマニング(再馴化操作)によってすぐに解決する。餌鳴きは生起し難い。
●小屋内に放すか、留め飼い(繋ぎ飼い)にした状態で、訓練者は「ルアーや生き餌」などを使って、擬似ハンティングを行い、その後据え上げ、拳上で餌を食させる。
給餌毎に擬似ハンティングを行うので、自立心を維持し、訓練者によって直接、セルフ・ハンティングの機会を与えられるので訓練者に対しての恐怖攻撃性(防衛的攻撃性)も示さない。換羽明けにリマニング(再馴化操作)をあまり行う必要がなく、体重減によってフリー・フライトへと移行できる。換羽前の訓練者に対しての良質の依存心は維持される。餌鳴きは生起し難い。
●小屋内に放すか、留め飼いにした状態で、飼い主が「餌を投げ入れ」て食させる。(鳥に飼い主が餌を投げ入れるシーンを観察される。)
ヒューマン・インプリント自体は解除(消去)されはしないが、悪性の自立心を獲得し、個体保存の本能から、訓練者にも恐怖的攻撃性(防衛的攻撃性)を示すようになる。また、給餌者に対して、餌を奪おうする攻撃性(捕食攻撃性)が生起する。餌鳴きも生起する。換羽明けにこの攻撃性を除去・解除するのに苦労する。
●小屋内に放すか、留め飼いにした状態で、飼い主が拳上で餌を食させる。
ルアーや生き餌でセルフ・ハンティングを行わず、給餌者(訓練者)に餌を絶対的依存するため、自立心を損ない依存心を強化してしまう。(子供返りを促進する。)換羽明けには自立心(セルフ・ハンティング)を再学習させるのに苦労する。餌鳴きを生起する。