ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー(Sugisaki )

「毛引き症」行動分析学的論説

 毛引き症には、様々な原因(内的要因、外的要因)が考えられるが、ここではストレスによるものを論説する。
 動物は、自然界では様々な刺激(好刺激、嫌悪刺激)に晒されて生きているが、飼育下ではこれらの刺激が遮断されて無刺激になってしまったり、また、個体が刺激に馴化して無反射状態になったりする。すると、動物は自ら刺激を作りだそうとする。それを自己刺激というが、、自己刺激が過度になると、毛引き症のような自傷行動となる。この自己刺激は動物にとって快刺激であり、常習化してしまう傾向があるので、早期発見と早期行動修正を試みる必要がある。

では、解決法は何か・・・・。
 @留め飼いを止めて、小屋飼いにする。
 A小屋の内部の様子に変化を与える。止まり木など内装の位置を変える。止まり木を増やす。
 B小屋から見える外の様子に変化を与える。
 Cラジオを聞かせたり、テレビを見せたりする。
 Dおもちゃを与える。
 E頻繁にフライト訓練、狩猟訓練を行う。
 F「毛引き防止のカラー」を装着する。

どんな種類、どんな個体が毛引きを引き起こしやすいか・・・。
 @刺激に馴化しやすい種類・個体。(馴れやすい種類・個体
 Aインプリントや馴化訓練にて、既に様々な環境刺激や人間に馴化している個体