ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー( Sugisaki )

2)「オペラント条件付け」

[オペラント行動] = [自発行動・偶発行動=行動]
  *ある行動が形成(習慣化)したり、消失したりする理論

[正の強化]
  ([弁別刺激] →) [ある行動]→ [好子]提示   → [行動形成]
[負の強化]
  ([弁別刺激] →) [ある行動]→ [嫌子]除去   → [行動形成]
[正の弱化]
  ([弁別刺激] →) [ある行動]→ [嫌子]提示    → [行動消失]
[負の弱化]
  ([弁別刺激]  →)  [ある行動]→  [好子]除去   → [行動消失]

 *好子 = 強化子 = 強化刺激 = 強化因子
 *嫌子 = 弱化子 = 弱化刺激 = 弱化因子 = 罰子 = 罰刺激 = 罰因子

[オペラント条件付けの実例]

○                    訓練者へフライト行動 → 餌提供 → 行動形成
@          餌提示 → 訓練者へフライト行動 → 餌提供 → 行動形成
Aホイッスル → 餌提示 → 訓練者へフライト行動 → 餌提供 → 行動形成
Bホイッスル →         訓練者へフライト行動 → 餌提供 → 行動形成

「オペラント行動消去」

*学習した行動が消えてしまうこと、消失した行動が再発すること。

● [習得性行動] → [好子]非提示 → [習得性行動消去(学習解除)]

行動消去過程詳細

  [習得性行動]  → [好子]非提示 → [習得性行動急騰] → [習得性行動消去学習解除)]

[オペラント消去の実例]

    餌、ホイッスル刺激 → 訓練者へフライト行動 → 餌なし → 行動消失

*[変動比率強化スケジュール]

    学習した行動を維持する(飽きさせない)ために行う[強化スケジュール]。
    連続性のある同じ[習得性オペラント行動]に対して、[連続強化]を行わず、[断続強化部分強化)]を行う。
    連続性のないオペラント行動に対してこれを行うと、[行動消去]が起こってしまう危険がある。
    [変動比率強化スケジュール] は[オペラント行動消去]の過程の[行動急騰]を利用するものである。

 [変動比率強化スケジュールの実例]

   ○パチンコ、競馬などのギャンブル
      ギャンブル → アタリ → ギャンブル → ハズレ → ギャンブル(行動急騰) → アタリ → ギャンブル → ハズレ → ギャンブル(行動急騰)

   ○ジャンプ・アップス訓練
      ジャンプ → 餌 → ジャンプ → 餌なし → ジャンプ(行動急騰) → 餌 → ジャンプ → 餌なし → ジャンプ(行動急騰)

 【応用編】

  ・向社会的行動学習
    人間    … 教育
    動物訓練 … 訓練者が求める行動学習

  ・問題行動修正
    人間治療 … 反社会的問題行動、非社会的問題行動修正、性同一性障害修正、強迫神経症修正など
    動物訓練 … 訓練者が求めない問題行動修正

  ・社会的技能(ソーシャル・スキル)学習                       
    人間    … 社会で生きる力の獲得
    動物訓練 … ハンティングや芸当の向上

  ・セルフ・モニタリングによる自己行動形成・修正
    人間    … 自己教育
    動物訓練 … 訓練者の自己制御(グラフ、日誌)、自己教育