ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー(Sugisaki)

[ブロック・パーチ]
 主にハヤブサ類に用いられるが、この形状はハヤブサ類の足の構造に適している。ブロックの上部の円形部分の直径は、鳥の両足に装着された足革を引っ掛けてしまわない程度の大きさが適切である。ブロック・パーチに留めて飼う場合、糞で足や尾羽が汚れたり、尾羽を傷めたりする場合があるので、その下に敷くものに工夫が必要である。

[スクリーン・パーチ]
 スクリーン・パーチは、飼い主の監視下にない限り、お勧めできないが、鳥にベイト後に這い上がることを学習させることができれば、容認できる。
 このパーチは鳥の行動を制限できるので、マニングに適していて、新しい環境への馴化を進展させる。しかし、尾羽も痛めやすいので、テール・ケースを装着しておくことをお勧めする。また、スクリーン・パーチの両サイドに衝立を施し、給餌に訪れる飼い主を正面からしか見えない状態をつくることが、鳥の「横跳び」を防止し、尾羽を傷めにくい。また、ジェス・エクステンダーをジェスの先につけ、ジェスを延長させると尾羽を傷めにくい。
 スクリーン・パーチは、パーチング部分を工夫すれば、鷲・鷹用にもハヤブサ用にもなる。鷲鷹用には丸棒を使用し、ハヤブサ用には平らな板を使い、人工芝を貼り付ける。

[ボウ・パーチ]
 鷲・鷹類用の弓形のパーチである。鷲・鷹類の足の構造に適している。パーチ・リングはボウ部分を横に行き来できるようにしてあることが望ましい。リーシュの長さが短すぎると尾羽を傷めてしまうので注意が必要である。

[シェルフ・パーチ]
 ハヤブサ類用であるが、設計によっては理想的なパーチとなる。リーシュを留める部分は、シェルフの下方中央部(地面に近い部分)が良い。この位置であれば、リーシュで尾羽を傷めにくい。ニック・フォックスが良質のシェルフ・パーチを開発している。
 このパーチも糞で足や尾羽が汚れたり、尾羽を傷めたりする場合があるので、その下に敷くものに工夫が必要である。