ファルコノイド・ファルコンリー・アカデミー (Sugisaki )
[無意図的シェイピング]
最近、ニュースで「スキー場で凶暴化した猿」が話題になっていましたが、このトピックから「無意図的シェイピング」について考えてみましょう。
「なぜ、猿は人間の生活圏で凶暴化したか・・・・?]
@人間が餌をあげる。 → 人間のことが怖くなくなる。好きになる。(レスポンデント強化)
A人間に躊躇なく近付く。→ 餌がもらえる。(オペラント強化)
B人間に近付いても餌が貰えない場合、人間の持ち物に注目して手を出す。
→ 餌を発見し、奪い取ることに成功する。 (オペラント強化)
C奪い取ることにたびたび成功し、常習化する。(オペラント強化)
D猿に奪い取られまいと人間が防衛する。 → 猿は強引に奪い取ろうとする(凶暴化)。
→ 人間は逃げる。 → 猿が人間の優位に立つ。(オペラント強化)
「なぜ、都会のカラスは人を攻撃するようになったか・・・・?」
@人間の近くで、ゴミの中から餌を発見し、餌を食す。→ 人間が怖くなくなる。好きになる。
(レスポンデント強化)
A人間に接近する。 → 人間が逃げる。 → カラスが人間の優位に立つ。(オペラント強化)
→ カラスが人間を襲うようになる。
「なぜ、湘南海岸のトビは人間から食物を奪うようになったか・・・・?」
@トビが上空を舞う。 → 人間が餌を投げ与える。人間が怖くなくなる。好きになる。(レスポンデント強化)
Aトビが餌欲しさに人間に接近する。 → 人間が餌を与える。(オペラント強化)
B人間が持っている食べ物欲しさに奪おうとする。 → 奪うことに成功する。(オペラント強化)
C人間が奪い取られまいと防衛する。 → トビは強引に奪い取ろうとする。 → 人間が逃げる。
→ トビが人間の優位に立つ。 (オペラント強化)