The Matrix of stimulus ( Sugisaki )

「学習容易性と学習困難性」

■優良行動(向社会的行動)と問題行動(反社会的行動、非社会的行動)

 
問題行動の定義にもよるが、一般的に問題行動は学習されやすい。なぜなら、問題行動そのもの
に強化子が含まれていたり、問題行動後に得られる強化子が大きい場合が多いからである。
 問題行動は、放置状態であれば、形成されてしまう可能性がある。

 優良行動の定義にもよるが、一般的に優良行動は学習されにくい。なぜなら、優良行動そのもの
には強化子が含まれていなかったり、優良行動後に得られる強化子は、設定されない限り、無いから
である。
 優良行動は放置状態では、形成されにくい。

■動因操作

  行動に値する動因設定がなければ、行動は自発されにくいし、強化もされにくい。

■連合選択制、生物的制約

  条件性刺激と無条件性刺激が類似していれば、連合学習しやすいが、類似していなければ連合
 学習し難い。
  また、生物の種によって、学習しやすい刺激と学習し難い刺激がある。

■強化子
  
  強化子が「行動の強化子」になるかどうかは、「個体、行動、場面」によって異なる。また、強化子 強度が低ければ強化子にはならない。
  適切な強化子は学習を容易にする。不適切な強化子は学習を困難にする。